皆さんは、特攻隊員に対してどのような印象を思い浮かべるでしょうか。残された写真には勇ましい飛行服姿が映り、遺書の文面も現在とは異なる表現や用語が使われ、どこか遠い存在のように感じるかもしれません。
しかし、彼らも現代を生きる私たちと同じように、幼少期を家族兄弟と共に過ごし、自分の将来を懸命に探っていました。その一つとして職業軍人や飛行兵になることを選択しましたが、戦況の悪化が重なり、彼らは特攻隊に編成され、出撃していきました。
第二次世界大戦がはじまり、世界中が戦争へと進み、誰もが命を賭して国を守ることが最優先とされていた中で、特攻隊員となり出撃した彼らにもそれぞれの夢や人生があり、かけがえのない日々がありました。本展では、3人の特攻隊員に焦点を当て、彼らの出撃までの生い立ちを関連遺品と共に紹介します。特攻隊員の側面だけでなく、「戦争の時代を生きた一人」としての一面を知っていただけたらと思います。
本展は、会期を3期に分け、紹介する特攻隊員ごとに一部展示替えを行います。
詳細は、知覧特攻平和会館ホームページでご覧ください。
~戦後80年 夏の特別企画展~
特攻隊員の生い立ち
<期日>2025年7月19日(土)~2025年10月31日(金)
<場所>知覧特攻平和会館(企画展示室)